投資信託の月次報告書(マンスリーレポート)とは?何がわかる?活用の仕方は?

月次報告書

こんにちは、こつこつbです。

今回は、投資信託の月次報告書についてお伝えしていきます。

 

投資信託について知りたい場合はこちらをご覧ください。

投資信託

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月次報告書は

・マンスリーレポート
・月次レポート

と呼ばれることもありますよ。

 

この記事は、

 

猫男爵

「月次報告書ってなんだろう?」

「月次報告書はどうやって使えばいいんだ?」

と思っている人に読んでほしいにゃ!

月次報告書からは多くの情報を読み取ることが出来ます。
是非この記事を参考に月次報告書を読んでみてください。
それではどうぞ!
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月次報告書って何?

月次報告書とは

月次報告書(マンスリーレポート)とは、

投資信託の1か月間の運用状況やポートフォリオの状況などをまとめたレポートのことです。

運用会社の公式サイトなどに掲載されています。

こんな感じのやつです

月次報告書(参考)

 

月次報告書は毎月発行されるため、投資環境の変化などを定期的に確認することができます。

 

月次報告書の内容

投資信託協会では、月次報告書に次のような項目を記載することを定めています。

  • 投資信託の概要
  • 基準価格推移
  • 期間別騰落率
  • 費用
  • 分配金の実績
  • 資産への組入れ状況  など

 

そのほかにも、

各社が投資家に開示したい項目やコメントなども掲載されていることが多く、投資信託の「今」がわかる充実した内容となっています。

 

月次報告書の確認方法

月次報告書は、各投資信託の運用会社の公式サイトに掲載されています。

 

もしくは、以下の手順でご確認ください。

ミンカブ

ページ上部の「投信」

成績のよい or 気になる投信を選択

「基本情報」の「目論見書・レポート」の「月次レポート」から閲覧可能です。

 

運用報告書との違い

投資信託の運用状況を知る資料として「運用報告書」もありますが、月次報告書と間違えないように気を付けてください。

 

ちなみに運用報告書はこんな感じです。

運用報告書(参考)

 

運用報告書の内容

  • 運用実績や期中の運用経過
  • 今後の運用方針
  • 損益の状況
  • 今期の分配金  など

 

運用報告書にはこのような内容が記載されています。

 

運用報告書は原則として投資信託の決算を迎える都度作成され、投資信託を保有している投資家に交付されます。

年に1度決算を行う投資信託は年に1度運用報告書が作成され、2度決算を行う場合は2度作成されることになります。

 

一方、月次報告書は毎月作成されますね。

 

つまり、

よりタイムリーな投資状況を知りたい場合は月次報告書のほうが適しています。

 

月次報告書で分かること

では、毎月発行される月次報告書からはどのようなことがわかるのか具体的に確認していきましょう。

参考:月次報告書

月次報告書から得られる情報は、主に6つあります。(本当はもっといろいろありますがとりあえず…)

1. 基準価額および総資産額とその推移

月次報告書が発行される時点における基準価額総資産額が記載されています。

ちなみに、

基準価額とは投資信託の値段のことです。

投資信託は「口数(くちすう)」単位で取引を行います。

基準価額(1口当たりの価格)
純資産総額÷総口数

運用開始時は、1口1円となっており運用成績に応じて1口あたりの価格が上下します。

 

※基本的に投資信託の基準価額は1万口あたりの価格を公表しています。

 

また、これまでの推移もグラフで見やすく表示されています。
(資料によって表記のされ方は異なります。)

2. 分配金の実績

過去数回分またはファンド設定以後の分配金の実績が確認できます。

 

分配金額は運用成績によって変動があります

 

継続的な分配実績があったとしても、分配金が支払われないこともありますよ。

3. 騰落率

騰落率とは、

その期間の初めと終わりでどれだけ価格が変化したかを表したものです。

月次報告書では、

直近1ヶ月、3ヶ月、半年、1年、3年、ファンド設定時からといった期間の騰落率が掲載されています。

 

騰落率が上がっていれば今後も上昇すると考えるケースもあれば、そろそろ下降すると考えるケースもあります。

短期間の騰落率で判断せずに値動きの傾向を知るために役立ててください。

 

4. 組入資産の状況

投資信託は、通常数十~数百銘柄を組み合わせて投資を行い運用しています。

投資家から集めた資金をどのような銘柄に投資しているのかを知るためには、「組入資産の状況」で確認することができます。

 

債券に投資している場合は債券の「格付別構成比率」などで、海外に投資している場合は「国別投資比率」「組入通貨」などで確認します。

 

5. 運用担当者の考え

ファンドの値動きの要因を運用担当者が分析したものが掲載されています。

構成としては、

・現在の市況をどう見ているか

・組み入れ銘柄に関する情報

・今後の見通しと運用方針
このあたりを簡単に解説しています。

為替の変動や組入資産が値動きにどのような影響を与えたかなどもわかります。

参考にしてください。

6. 参考となる指数との比較

投資信託の運用成績を判断するために、

参考指数ベンチマークとする指数の推移通貨の為替レートの変動などが記載されています。

 

相場全般の状況と投資信託の運用成績を比べることで運用担当者の実力を測れます

例えば同じ期間だとして、

・日経平均株価が10%上昇
・投資信託が7%の上昇

この状況だとわざわざ運用を任せて手数料を払っている意味がないですよね。

投資信託の運用成績がベンチマークとする指標を

・上回っていることを「アウトパフォーム」
・下回っていることを「アンダーパフォーム」

と言います。

月次報告書を投資に活用する方法

月次報告書に記載されている内容を、投資に活用するためのポイントについてみていきましょう。

 

組入れ上位10銘柄のチェック!

月次報告書には、運用されているファンドに組み入れられている銘柄の中で、割合の高い銘柄についての概要が紹介されています。

その中でも特に、上位10銘柄に注目してください。

組入率が高いということはそれだけ株価の上昇期待が大きいということです。

 

銘柄の時価総額を確認!

特に、中小型株で組入率が高くなっているものは上昇する期待も高いと判断できます。

時価総額が小さいほど大化けする可能性もありますよ!

 

担当者コメントも見てみる!

実際に運用を担当している人(ファンドマネジャー)が市場をどのように捉え対応しているのか、その見解を確認することができます。

・組み入れ銘柄

・組み入れ比率の変更

・新規組み入れ
このあたりは要チェックです!

 

大化け銘柄については以下を参考にしていただければ幸いです。

大化け銘柄

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まとめ

投資信託の月次報告書は、

投資信託の1か月間の運用状況やポートフォリオ状況などがまとめられているもので、運用会社の公式サイトに掲載されています。

 

月次報告書は、

投資信託を選ぶときや、現在保有中の状況を知りたいときなどに役立ちます。

また、

個別株投資でも役立ちます

運用担当者の見解なども掲載されているため、今後の見通しを立てる際などにも有効活用してください。

 

今回は以上です。

ありがとうございました。

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