こんにちは、こつこつbです。
今回は、ウェルビーイング(Well-being)についてお伝えしていきます。
最近はテレビや雑誌などでも特集が組まれることもあるので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ウェルビーイング(Well-being)は、
企業の理念などにも取り入れられ始めているため、今後も注目されていくことが予想されます。
たまに耳にするけど正直よくわかっていないんだよなという方は参考にしてください。
それではどうぞ!
ウェルビーイングとは
ウェルビーイング(well-being)とは、
肉体的にも精神的にも社会的にも満たされた状態、日本語にすると「幸福」という言葉がしっくりきます。
“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。“
ー世界保健機関(WHO)憲章より引用
幸福というと「ハピネス(happiness)」を思い浮かべる人も多いと思いますが、「ハピネス」と「ウェルビーイング」は少し意味合いが異なります
・ハピネス…瞬間的に感じるもの
・ウェルビーイング…肉体的にも精神的にも社会的にも満たされている状態が持続している
簡単にいうと、ハピネスは「今この瞬間が幸せ!」、
ウェルビーイングは「何もかも満たされていて、何だかずっと幸せ…」という感じでしょうか。
ウェルビーイングの5つの構成要素
ウェルビーイングの「何もかも満たされていて、何だかずっと幸せ…」という考え方はご理解いただけたと思いますが、具体的に何が満たされているのか?と疑問に思う人も多いでしょう。
アメリカに本社を置く調査会社ギャラップ社による世界最大の調査の結果、導き出されたウェルビーイング5つの構成要素が次の通りです。
Career well-being(キャリア ウェルビーイング)
キャリアといっても仕事に限らず、ボランティアや家事・育児、勉強など1日の内、多くの時間を費やすことに満足できているか?
Social well-being(ソーシャル ウェルビーイング)
信頼と愛情の上に成り立つ、満足できる人間関係を持てているか?
Financial well-being(フィナンシャル ウェルビーイング)
満足できる生活が送れるだけの資産を作るために管理運用できているか?
Physical well-being(フィジカル ウェルビーイング)
肉体的に健康で、やる気に満ちているか?
Community well-being(コミュニティ ウェルビーイング)
地域のコミュニティとつながっていて、上手く馴染めているか?
「PERMAモデル」によるウェルビーイングを構成する5つの要素
ウェルビーイングを構成する5つの要素は、ギャラップ社が導き出したもの以外にもあります。
それが「PERMAモデル」です。
ポジティブ心理学を提唱したアメリカのマーティン・セリグマンにより考案されたもので、幸福を構成する要素は以下の5つで、イニシャルをとって「PERMAモデル」と呼ばれています。
Positive Emotion(ポジティブ エモーション)
うれしい、楽しい、面白いなど、前向きな感情。
Engagement(エンゲージメント)
仕事や趣味、スポーツなどに没頭し、夢中になること。
Relationship(リレーションシップ)
お互いに助け助けられる、信頼できる友人や仲間、愛情に満ちたパートナーや家族などとの良好な人間関係。
Meaning and Purpose(ミーニング アンド パーパス)
自分は何のために生きているのか?人生の意味や意義、目的を悲観的ではなく、前向きに考えること。
Achievement/ Accomplish(アチーブメント/アコンプリッシュ)
目標を決め、やり遂げる、達成すること。
ウェルビーイングが注目されている理由
今、ウェルビーイングが注目されつつあります。
ウェルビーイングが注目されている理由は次の通りです。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大
新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、私たちの生活を大きく変化させました。
感染拡大防止のため、人との接触は極力抑えられ、さらにテレワークの普及により、他人とのコミュニケーションの取り方も大きく変わりました。
孤独感やストレスを訴える人も少なくありません。
企業として、従業員や家族の精神的な幸福、人とのつながり、すなわち社会的な幸福に取り組まなければならない状況にあります。
このため、ウェルビーイングが注目されているのです。
内閣府によるウェルビーイングに関する取り組み
「満足度・生活の質に関する調査」や「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」を実施し、各省庁とも連携してウェルビーイングに取り組んでいます。
働き方改革
よく耳にする「働き方改革」により、長時間労働の是正や、多様で柔軟な働き方が求められています。
どんな働き方が従業員やその家族の幸福につながるのか?企業に制度や会社組織の見直しが求められています。
多様性を認める社会の推進
昨今、人種や宗教、性別などにとらわれず、多様性を認める社会が推進されています。
多様性を認める社会もウェルビーイングが注目される理由に関わっています。
様々な考え方の人たち全てが幸福と感じるには、お互いの立場や考え方を理解し、上手くコミュニケーションを取っていく必要があるでしょう。
このため、ウェルビーイングの考え方が注目されているのです。
企業価値の向上と人材確保
少子高齢化が進む日本の企業にとって、人材確保は重要です。
従業員とその家族のウェルビーイングの考え方を取り入れた企業の企業価値は高く、働きやすい企業として認識されます。
働きやすい企業だとイメージが定着すると、自ずと人材を確保できるのです。
SDGsとのつながり
最近よく耳にする「SDGs(エスディージーズ)」。
「Sustainable Development Goals(サスティナブル デベロップメント ゴールズ)」を略したもので、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。
SDGsは、2015年9月に開催された「国連持続可能な開発サミット」で採択された国際社会共通の目標です。
簡単にいうと“将来、世界中の国々において、環境や貧困、差別、人権などの問題を解決できるように、世界中のみんなで目標を立て、目標達成のために力を合わせていこう!”という目標と目標を達成するための計画です。
SDGsは2030年までに達成される目標となっていて、全部で17の目標があり、多岐にわたります。
その中の3番目に「Good health and well-being(グッド ヘルス アンド ウェルビーイング)」とあり、ウェルビーイングが関わっています。
まとめ
ウェルビーイング(Well-being)は、人が人生を楽しむために非常に重要な指標です。
指標は明確でも、人によって充実感を得る物事はさまざまです。
あなた自身のウェルビーイング(Well-being)は何なのかをよく考えてみてください。
今回は以上です。
ありがとうございました。