こんにちは、こつこつbです。
金は、宝飾品として身に着けて楽しむだけでなく、投資対象としても注目を浴びているものです。
金の延べ棒を保有したり純金積み立てをしたりとさまざまな投資方法があり、興味を持っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、金投資とはどういったものなのか、取引方法やメリット・デメリットなどについて詳しく解説していきます。
そもそも金投資とは?
金投資とは、その名の通り金を対象とした投資のことをいいます。
金は昔からコインや宝飾品などさまざまなものに利用されているほか、「守りの資産」と言われているように信用性の高さや希少性などから投資対象としても注目されてきました。
金投資には、金の棒や板を直接購入したり、投資信託などで購入したりする方法がありますので、次章で詳しく解説していきます。
金投資の簡単な方法は?
では、金投資の具体的な投資方法について見ていきましょう。
ここでは4つ紹介します。
①金地金の現物購入
金地金や金貨など、金の現物を購入し保有する投資方法です。
メリット:現物を直接手元で保有できる
デメリット:盗難リスク、保管場所の確保
「金の現物」には2種類あります。
金地金
金地金は、「インゴット」や「バー」、「金の延べ棒」ともいわれており、平らな板状の形をしています。
表面には通常、地金番号、販売元の商標、重量、品位表示、精錬分析者マーク、品位表示などが刻印されています。
だれでも購入可能で、貴金属メーカーや宝石商、デパート、商社などで取り扱われています。
金地金のサイズは5g、10g、20g、100g、500g、1kgなどさまざまな大きさで販売されていますが、販売業者によって異なります。
なお、金地金を購入するときには消費税がかかり、反対に売却するときには消費税額を受け取ることになります。
金貨
金貨は、「地金型金貨」ともいわれており、造られた国や年、発行元などによって特別なデザインが施されています。
そのため、金地金の販売価格よりも割高な傾向があります。
なかでも有名なのは、
- 西オーストラリア州政府公営・パース造幣局の「カンガルー金貨」
- カナダ王室造幣局発行の「メイプルリーフ金貨」
- オーストリア造幣局発行「ウィーン金貨ハーモニー」
などです。
なお、金貨は宝飾店や貴金属店、デパートなどで購入可能です。
②純金積み立て
純金積み立ては、毎月一定額の純金を積立てて購入する投資方法です。
個人でも取引可能で、金地金を直接保有するわけではないので、保管場所を確保する必要がありません。
純金積み立ての購入方法は、「定額積立」と「定量積立」のふたつがあります。
・定額積立…毎月の積立金額が一定な方法
・定量積立…積み立てる量(グラム数)が一定
いずれの方法でも、ボーナス時などは増額して購入することもできます。
また、積立てた分は現金で受け取るほかに、金やほかの貴金属でも受け取りが可能です。
③金関連の投資信託
投資信託で金に投資する方法です。
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投資信託は株式や債券などさまざまな銘柄に投資する手法ですが、金に投資する商品もあります。
運用は証券会社のファンドマネージャーが行うため、投資信託の知識が豊富ではない人でも取引が可能です。
価格は1日に1回基準価格が公表されます。
数百円といった少額から取引できるというメリットがある一方、購入時に販売手数料がかかるほか、運用中も信託報酬手数料がかかるといったデメリットがあります。
④金ETF
ETF(上場投資信託)とは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といった特定の指数に連動することを目標とした投資信託で、株式を売買するときのように取引することができます。
金ETF(上場投資信託)は金の市場価格に連動することを目標とするETFで、金の市場価格によって損益が決まります。
一般的な投資信託と比較して運用中の管理費用が割安ですが、配当が付かないというデメリットがあります。
金関連の投資信託やETFを購入する場合、証券口座開設が必要になります。
興味がある方は以下の記事を参考にしてください。
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金投資のメリット
金投資を行う方法はいくつかあることがわかりましたが、では金投資をするとどのようなメリットがあるのでしょうか。
主な2つのメリットをご紹介します。
①世界共通の実物資産
金は、「安全性・信頼性のある実物資産」という世界共通の認識がある資産です。
埋蔵量に限りがあるので希少性があり、安定した価格を維持できるというメリットがあります。
また、金市場は世界中で開かれているので取引しやすいこともメリットです。
②見ていて幸せな気持ちになる
金は実物を保有することもでき、美しく輝く金地金や金貨などは見ているだけで幸せな気持ちなれます。
特に金貨は、さまざまなデザインのものをコレクションすると、趣味と実益を兼ね備えることができるでしょう。
金投資のデメリット
金投資には、次のようなデメリットもあるため、十分に理解したうえで取引を始めましょう。
外国等への持ち出しや持ち込みに制限有
金を海外へ持ち出すときと国内へ持ち込むときに、一定の規則が定められていますので注意しましょう。
金を海外へ持ち出す場合の規則として、1㎏を超える金地金を海外へ持ち出す場合は、あらかじめ税関で申告する必要があります。
また、国内へ持ち込む場合は、1㎏を超える金地金の場合はあらかじめ申告が必要で、ほかの土産品等と合計で20万円を超えるときは事前申告と併せて税金を支払う必要があります。
利息や配当がない
一般的に、株式投資や投資信託をすると配当金や利息を受け取れる可能性がありますが、金投資ではこういったインカムゲインを得ることができません。
というのも、金投資は資産を運用するわけではないので、運用益が発生しないためです。
紛失や盗難
金の現物を保有していると、紛失してしまったり盗難に遭ったりするリスクがあります。
自宅の金庫に保管しておいても100%安心とは言い切れません。
銀行の貸金庫を利用する方法もありますが、毎年手数料がかかるため余計なコストを支払うことになってしまいます。
持ち運びが大変
金地金は、一般的にひとつ当たりの重さは最大でも1㎏ですが、それが数個・数十個あるとその分重量が重くなり、持ち運びが大変です。
保管場所を移動する際や、銀行に持っていく際など困ることがあるかもしれません。
購入の手数料
金を購入するときや売却するときには、金地金ひとつにつき、または重さに応じた手数料がかかります。
ほかにも、500g未満の金地金を購入する際にも手数料(バーチャージ)がかかります。
その他の金投資
ここまで、金地金や金貨における金投資を紹介してきましたが、ほかにも「アンティークコイン」に投資する方法もあります。
アンティークコイン(古銭含む)
アンティークコインとは、世界各国で流通している古いコインのことで、一般的に100年以上前に発行されたものを指します。
歴史的な価値があることや、基金属としての価値もあるため投資対象になり得ています。
世界中にコレクターがいるため取引がしやすく、富裕層の間で注目されている投資商品となっています。
詳細はこちら↓
こんにちは、こつこつbです。 投資を始めた人の中には、「アンティークコイン投資」に興味を持っている人もいるでしょう。 アンティークコインは株や投資信託とは異なる投資対象なので、どのように投資すればいいかよくわからないので[…]
まとめ
金投資には、金地金や金貨を直接保有する方法と、投資信託や金ETFを利用した方法があります。
金は信頼性や安定性のある実物資産として注目されていますが、投資対象とする場合は利息や配当がつかないことや、手数料がかかるといった注意点もあります。
取引を始める際には、金投資の特徴やメリット・デメリットをしっかりと理解してからにすると良いでしょう。
今回は以上です。
ありがとうございました。