都市ガスとプロパンガスの違いは?不動産投資ではどちらを使うべき!?

ガス

こんにちは、こつこつbです。

 

今回は、不動産投資で重要な「都市ガスとプロパンガス」についてお伝えします。

 

ガス会社にこだわりがない不動産オーナーもいらっしゃいますが、知っておいて損はないので参考にしてください。

 

猫男爵

「ガスの種類で何か違いがあるのだろうか?」

「それぞれの特徴は何だろう?」

こんな疑問がある人にも是非読んでほしいにゃ!

賃貸住宅を探している方でもガス代を気にされる方は多いです。
それぞれの特徴やメリットを把握してどちらを使うか決めるようにしてくださいね。
それではどうぞ!

都市ガス

都市ガスとは、メタンが主成分の液化天然ガスのことです。

Liquefied Natural Gasの頭文字からLNGとも呼ばれています。

都市ガスに使われる天然ガスは、そのほとんどが海外から輸入されています。

 

都市ガスの特徴

ガス導管が必要

地中に埋められたガス導管を通って各家庭までガスが届きます。

このため、ガス導管が埋設されていない地域では、都市ガスを利用することができません。

 

空気より軽い

都市ガスは空気よりも軽いです。

このため、万が一ガス漏れした際には、天井付近に溜まります。

都市ガスを使用しているお宅では、ガス警報器を高い位置に設置する必要があります。

 

臭いは後付け

都市ガスに使用される天然ガス自体は、なんと無臭です。

無臭だと、ガス漏れした時に危険なので、わざわざ臭いを付けているのです。

 

プロパンガスより環境に優しい

都市ガスはプロパンガスと比べ、CO₂の排出量が少なく、硫黄酸化物(NOx)や煤塵(ばいじん)も排出しません

プロパンガスよりも環境に優しいといえます。

 

プロパンガスより熱量が低い

都市ガスの熱量は、プロパンガスの半分以下ともいわれています。

しかし、都市ガス用のガスコンロのガスが出る穴は、ガスが多く出るように作られており、使用する上ではプロパンガスとの差を感じることはありません。

 

プロパンガスと比べると安い

都市ガスは、ガス導管で多くの世帯に一気に届けられます。

一軒一軒ガスボンベを運ばなくてはならないプロパンガスと比べると、かかる経費が少なくて済みます。

地域による差はありますが、一般的にはプロパンガスよりも安いです。

たとえ熱量が低く、使用量が多くても、単価が安いので、プロパンガスより安くなります。

 

都市ガスのメリット

・プロパンガスに比べて安い。

・環境に優しめ。

・ガスボンベを置くスペースが不要。

 

都市ガスのデメリット

・ガス導管が埋設さていない地域では利用できない。

・震災などによりガス導管に不具合が生じた時はガスが使えず、復旧までに時間がかかる。

・ガス導管が引き込まれていない建物では、多額な初期費用が発生する。

 

 

プロパンガス

プロパンガスとは、プロパンやブタンが主成分の液化石油ガスです。

Liquefied Petroleum Gasの頭文字をとってLPGとも呼びます。

都市ガスと同様に、プロパンガスも大半を輸入に頼っています。

 

プロパンガスの特徴

ガスボンベで供給

プロパンガスは、ガスボンベに充填して各家庭に配送されます。

マンションなどではガスボンベ置き場を準備する必要があります。

 

空気よりも重い

プロパンガスは空気より重いため、万が一ガス漏れした際には、床付近の下部に溜まります。

プロパンガスを使用しているお宅では、ガス警報器を低い位置に設置します。

 

臭いは後付け

プロパンガスも、もともと無臭です。

しかし、無臭だと、ガス漏れした時に危険なので、わざわざ臭いを付けています。

環境に優しい

プロパンガスはCO₂の排出量が少なく、硫黄酸化物(NOx)や煤塵(ばいじん)もほとんど排出しないクリーンなエネルギーです。

 

都市ガスよりも熱量が高い

プロパンガスの熱量は、都市ガスの倍以上ともいわれています。

 

都市ガスよりも高い

プロパンガスを供給するにはガスボンベなどの設備が必要で、一軒一軒ガスボンベを運ばなくてはなりません。

さらに、ガスボンベの保安管理もしなければならないため、経費がかかります。

また、プロパンガスは古くから自由料金制で、料金を決める統一のルールがありません。

このため、販売店による価格格差も激しいです。

 

プロパンガスのメリット

・どこでも利用できる。

・初期費用がかからない。(実際には月々の料金に含まれている)

・災害時でも早く復旧しやすい。

 

プロパンガスのデメリット

・都市ガスよりも高い。

・ガスボンベを設置するスペースが必要。

 

アパート・マンションの場合オーナーが決める都市ガスorプロパンガス

持ち家であれば、都市ガスかプロパンガスかは、自分で自由に決められます。

しかし、賃貸アパートやマンションの場合、入居者が自由に選ぶことはできません。

賃貸アパート・マンションの場合、都市ガスかプロパンガスかを選択するのは不動産を所有しているオーナーです。

 

不動産投資で賃貸アパート・マンションを経営する場合において、都市ガスorプロパンガスの選択は、重要なポイントの1つになるといえます。

・都市ガスを選ぶべきか
・プロパンガスを選ぶべきか

それぞれを選んだ際のメリット・デメリットを確認してみましょう。

 

都市ガスを選ぶメリット

都市ガス最大のメリットは料金の安さです

ガス料金は家賃と同様に月々かかるもの。

入居者にとって、安いに越したことはありません。

 

例えば、

家賃50,000円でプロパンガスの物件A

家賃52,000円で都市ガスの物件B

があるとします。

家賃だけでは当然物件Aの方が安いです。

ところが、月々のガス料金が3,000円物件Bの方が安いと仮定した場合、家賃+ガス料金だとBの方が安くなります。

物件A=家賃50,000円+プロパンガス代6,000円
合計56,000円
物件B=家賃52,000円+都市ガス代3,000円
合計55,000円

一般的には、料金の安い都市ガスの物件を希望する入居者が多いです。

入居希望者が多いということは、空室リスクが減るためオーナーにとって大きなメリットといえます。

 

都市ガスを選ぶデメリット

アパートやマンションまでガス導管が引き込まれていない場合には、多額の初期費用が発生します。

また、災害が発生しガス導管に問題が生じるとガス復旧までに時間がかかる可能性があります。

災害時のことを考えるプロパンガスの方が安心出来るかもしれません。

 

プロパンガスを選ぶメリット

都市ガスとプロパンガスの事業者数を比較すると、圧倒的にプロパンガス事業者の方が多いです。

このため、プロパンガス事業者同士の営業競争が激しく、給湯器はもちろん、エアコンや温水洗浄便座、TVモニター付きインターフォンなどの設備を無料で貸与する事業者もいます。

オーナーにとって、様々な設備を無料貸与してくれるサービスは、大きなメリットといえるでしょう。

 

プロパンガス事業者は、入居者が支払う月々の料金から少しずつ資金を回収していきます。

料金を決める統一のルールがない自由料金制がなせる業です。

ただし、入居者に過度な負担が増えないよう近年では過剰なサービスは減少しています。

 

プロパンガスを選ぶデメリット

家賃だけではなく、ガス料金まで計算して物件探しをしている入居希望者からは避けられる可能性が高いです。

また、立地によってはガスボンベを置くスペースを準備するために駐車場や駐輪場をいくつか犠牲にする必要が出てきます。

まとめ

都市ガス:メタンが主成分の液化天然ガス(LNG)

プロパンガス:プロパンやブタンが主成分の液化石油ガス(LPG))

・ガス代は都市ガスの方が安く、入居者にも支持されがち。
・都市ガスはボンベ置き場不要、プロパンガスは必要。
・プロパンガスは災害に強い。
・プロパンガス業者はサービス品を提供してくれることがある。

所有物件でどちらのガスを使うかは不動産オーナーの判断次第です。

都市ガス・プロパンガスそれぞれのメリット・デメリットを踏まえて選択しましょう!

 

今回は以上です。

ありがとうございました。

 

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