こんにちは、こつこつbです。
今回は株式投資の配当金についてお伝えします。
株式投資をする目的のひとつに、「配当金を受け取ること」があります。
一般的に、株式を保有しているだけで年に1回または2回の配当を受け取ることができるので、投資初心者でも難しいことを考えずに利益を得られる可能性があります。
しかし、せっかく配当金目的で株式を購入するなら、できるだけ高配当の株式を選びたいもの。
そこで今回は、株式の配当金とはそもそもどのようなものなのか、配当金の受け取り方や購入するタイミング、高配当の株式の選び方などを中心にわかりやすく解説していきます。
株式の配当金とは
配当金とはどのようなものであるかの前に、まず株式とは何なのかを確認しましょう。
株式とは、企業に出資してくれた人に対して発行する証券のことで、企業は株式を発行することで事業に必要な資金を広く集めることができます。
そして、株式を発行した企業は、業績が良好で利益が出た場合、株主にその一部または全部を保有株数に応じて分配します。
この分配された利益を「配当金」といいます。
企業が出した利益によって配当金の金額は増減し、利益が出なければ配当金がないこともあります。
ただし、企業によっては利益が出ても配当金を分配しないところもあれば、利益が出なくても配当金を支払うところもあり、配当金の扱い方は企業によって異なっています。
配当金を受け取るにはいつまでに買えばいい?
配当金を受け取るためには、株式をいつ購入しても良いわけではなく、購入のタイムリミットがあります。
まず、配当金を受け取るためには「権利確定日」に株主として株主名簿に掲載されていなければなりません。
権利確定日とは、株主が当株式を保有することで配当金など諸々の権利が得られる確定日のことをいいます。
そして、名簿に名前が記載されるためには、「権利付最終日」までに株式を購入する必要があります。
権利付最終日は一般的に権利確定日の2営業日前となります。
例えば、3/31が権利確定日の場合、権利付最終日は29日になるため、29日までに株式を購入する必要があるということです。
3/29(月) | 3/30(火) | 3/31(水) |
権利付最終日 | 権利確定日 | |
【株式購入期限】 |
配当金はどれくらい受け取れる?計算方法は?
配当金を受け取ることを目的に株式を購入するのであれば、できるだけたくさんの配当金を受け取れる株式を購入したいものです。
受け取れる配当金がお得かどうかを判断する目安のひとつに「配当利回り」というものがあります。
配当利回りとは、1株あたりの配当金を現在の株価で除したもので、数値が大きいほど利回りが良くお得な株式ということになります。
配当利回りは株式によって異なりますが、どのくらい受け取れるのか、おおよその目安は知りたいですよね。
そこで、以下に代表的な項目の平均配当利回りをまとめましたので参考にしてください。
項目 | 予想平均配当利回り |
東証一部全銘柄 | 2.16% |
東証二部全銘柄 | 2.14% |
日経平均 | 2.20% |
JPX日経400 | 1.94% |
日経300 | 2.05% |
ジャスダック | 1.89% |
(2022年1月28日現在)
上表にまとめた項目の平均配当利回りは2.0%前後となっています。
例えば、
1,000円×2.0%=20円つまり、1株あたり20円
の配当金が付くことになります。
この株を100株保有していれば、
100株×20円=2,000円
1,000株保有していれば、
1,000株×20円=2万円
の配当金を受け取ることになります。
配当金を受け取るタイミングはいつ?
配当金は、一般的に権利確定日の約2~3か月後に受け取れることが多いです。
詳しい支払開始日は、各発行会社が作成している「決算短信」の「配当金支払開始予定日」などで確認することができます。
なお、決算短信は、各発行会社の公式サイトなどで閲覧可能です。
株式投資で配当金を受け取る方法は?
株式投資で配当金を受け取る方法には、主に次の4つの種類があります。
・郵便振替支払通知書
・登録配当金受領口座方式(銀行口座等での受取り)
・個別銘柄指定方法
株式数比例配分方式(証券口座での受取り)
株式の配当金が、出資者の証券口座に直接入金される方法です。
同じ銘柄を複数の証券会社で保有している場合は、残高に応じて各証券会社の口座へ入金されます。
多くの方が選択されている一般的な受け取り方法です。
郵便振替支払通知書
株式の発行会社から出資者の届出住所へ「郵便振替支払通知書」または「配当金領収証」が郵送されます。
それらをゆうちょ銀行または郵便局に持参し、自分で配当金を受け取る方法です。
配当金を楽しみにしていて自分で取りに行かれる方もよくいらっしゃいます。
登録配当金受領口座方式(銀行口座等での受取り)
あらかじめ指定した金融機関口座に配当金が入金される方法です。
一つの口座に保有しているすべての銘柄の配当金が振り込まれます。
個別銘柄指定方法
こちらもあらかじめ指定した金融機関口座で受け取る方法ですが、登録配当金受領口座方式とは異なり、株式の種類ごとに金融機関の登録手続きが必要です。
配当の良い銘柄の探し方
配当金をより多く受け取れる銘柄の選び方のコツを3つご紹介します。
1.スクリーニング機能を利用する
証券会社のスクリーニング機能を利用すると、高配当の銘柄を一覧で表示することが出来ます。
スクリーニング機能とは、条件を設定するとその条件を満たした銘柄を探せる機能のことをいい、「配当利回り」などの指標を指定することで絞り込み検索をすることができます。
上表でご紹介した平均配当利回りが2.0%前後であることから、配当利回りが3.0%以上の株式は高配当だと言えるでしょう。
2.業績の安定した大型株を選ぶ
景気の良し悪しに業績が影響されにくい銘柄は配当が安定しています。
例えば食品や医薬品、生活インフラなどの企業の株式が該当します。
配当利回りが高い株式も魅力的ですが、株価が値下がりしてしまうと高配当のメリットがなくなってしまいます。
そこで、景気が悪化した場合のリスクに備え堅実な銘柄を選ぶことで、安定した利益を得られる可能性が高まります。
3.過去に高配当を出している株式を選ぶ
過去の配当実績を調べて、何度も高配当を出している株式を選ぶのもひとつの方法です。
前回の配当が高配当だったとしても、今回も高配当とは限らず一度きりということもあります。
そのため、その企業が株主に配当金を支払う傾向の強弱を、過去の支払い実績から判断すると良いでしょう
配当金投資の注意点
配当金投資をする際には、次の3点に注意しましょう。
①配当金には税金がかかる
個人が受け取った配当金には、20.315%の税金(所得税・復興特別所得税)がかかりますが、特定口座源泉徴収ありの場合、配当金が支払われる時点で源泉徴収されるため、原則として確定申告は不要です。
ただし、「総合課税」で確定申告することで「配当控除」を受けることができます。
また、「申告分離課税」で確定申告することで、上場株式などの損失と「損益通算」することができます。
②配当が続くとは限らない
これまで配当を行ってきた企業でも、今後も継続して配当を行うとは限りません。
そもそも配当は企業に利益が出たときに株主に還元されるものなので、経営が悪化し利益がでなければ配当自体がなくなる可能性があります。
そのため、高配当の銘柄を見つけ出すことと同時に、今後も安定した経済成長が見込める企業かどうかを見極めることが大切です。
③株価の下落
当然のことながら、企業の株価は上下しています。
配当金が年3%で株価が20%下落したとすると、大きく損をします。
10年、20年と株を持ち続けて値下がり分を配当金で回収出来ればいいですがどうなるかはわかりません。
株価が大幅に下落していると配当利回りが異常に高くなることがあります。
買っていい銘柄かしっかりと見極めてください。
出来るだけ高配当で株価も上昇している銘柄を探しましょう。
まとめ
株式の配当金は、発行企業によって取扱いが異なりますが、一般的に年に1回か2回支払われることが多いです。
配当利回りは株式によって異なるため、よりお得な配当利回りの株式を探すことが利益を得るポイントとなります。
ただし、経営が悪化し利益がでなければ配当自体がなくなる可能性があります。
株式選びの際は、これまでの実績だけでなく、今後の企業の成長も予測することが重要です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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ありがとうございました。