グロース株(成長株)とバリュー株(割安株)の違いは?特徴と見極め方も!

グロース株とバリュー株の違いは?見極め方とそれぞれの特徴!

こんにちは、こつこつbです。

株式投資をする際に投資する銘柄を選ぶ方法はたくさんあります。

その中にグロース株(成長株)バリュー株(割安株)を見極めて投資する方法があります。

 

しかし、投資初心者の方はそれぞれの特徴や見極め方などがよくわからないのではないでしょうか。

 

そこで今回は、

グロース株とバリュー株の特徴メリット・デメリット、両者の見極め方法などについて解説していきます。

少々難しいところはとりあえず「へ~」と思っていただくだけで問題ありませんよ。

それではどうぞ!

グロース株とは

グロース株とは、

企業の成長性将来性などから、今後株価が上昇することが期待できる銘柄のことをいいます。

 

高水準の技術やノウハウを持っている企業や、ニーズの高い商品・サービスを取り扱っている企業などの株式が該当します。

また、新たな分野の新興企業なども対象になることも。

 

グロース株の株価は、企業価値に対して割高になりますが、投資家は今後の企業価値に期待して投資を行います。

 

「先行投資」というスタイルの投資方法なので、当面の間は赤字となる可能性があることは留意しておきましょう。

 

グロース株の例

米国:GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト)テスラ

日本:メルカリエムスリー

 

グロース株のメリット

グロース株のメリットとして、大きなキャピタルゲイン(値上がり益)が得られる可能性があることが挙げられます。

キャピタルゲイン(値上がり益)とは、保有している株式などを売却して得られる売買差益のことをいいます。

 

今後成長することが見込まれる会社の株式を保有していて、その銘柄の株価が上昇し続けた場合、大きな利益を上げられます。

 

中には数倍以上になる銘柄もあるため、一度に大きな利益を得たい投資家には魅力的な取引となります。

 

グロース株のデメリット

グロース株には大きなキャピタルゲインが得られるというメリットがある一方、次のような3つのデメリットがあります。

 

①インカムゲインが得られない可能性がある

グロース株は将来性が期待できる株式ですが、現在においては順調に利益を出している企業というわけではありません。

そのため、赤字経営である企業も少なくないうえ、利益が出たとしても投資家に還元するのではなく設備投資など企業の成長のための資金に回されることもよくあります

 

つまり、インカムゲイン(株式などを保有中に得られる収益、配当金など)を得ることは難しいといえます。

 

②利益が得られるまで時間がかかることもある

株式購入後すぐに株価が上昇するとは限らず、数か月~数年という長期間保有し続ける必要があるケースも。

さらに、必ず上昇するというものでもないため株価が下落してしまう可能性もあります。

 

事業への期待で大幅に株価上昇

業績が思ったほど伸びず株価暴落
よくあるパターンです。

 

③株価が割高

グロース株は今後の成長性を考慮した株価となっているため、一般的に実際の企業価値よりも割高なことが多いです。

投資手法によっては割高な銘柄は買わないと決めるもの大事です。

ただし、

「高く買って、さらに高く売ればいい」という考え方もありますよ。

 

バリュー株とは

バリュー株とは、

企業の業績や保有資産などからみて株価が割安となっている銘柄のことをいいます。

バリュー株は、大企業やすでに成熟した企業、利益を出していても知名度が低かったり人気が無かったりする企業の株式などが該当し、業種でいうと銀行業や製造業などに多く見られます。

 

 

バリュー株の例

米国:JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ホームデポなど

日本:オリックス、武田薬品工業、三菱商事など

 

バリュー株のメリット

バリュー株には次のようなメリットがあります。

 

価格のボラティリティが低く低リスクで運用可

バリュー株は、価格のボラティリティが低いため、グロース株よりも低リスクで運用することが可能です。

ボラティリティとは株価の価格変化の幅のことをいい、ボラティリティが低いと価格変動の幅が小さく株価が急変する可能性が小さくなります。

 

インカムゲインが得られやすい

バリュー株の多くは、安定的に株主に配当金を出したり株主優待を提供していますよ

 

大きなキャピタルゲイン(値上がり益)を得られなくても、配当金や株主優待を目的に購入する投資家も少なくありません。

 

こちらの記事も是非参考にしてください。

配当優待桐谷さん

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バリュー株のデメリット

一方でバリュー株には次のようなデメリットもあるため注意しましょう。

 

短期で大きなリターンがあまり期待できない

バリュー株は、将来的に企業が成長していくことが期待されていない銘柄であることが多く、投資家から人気がないために割安となる傾向があります。

そのため、グロース株のように株価が数倍~10倍などになる銘柄はほぼなく、大きなリターンが期待できないというデメリットがあります。

 

今後の株価が値上がりする期待も低いため、保有したまま放置されるというケースも。

さらに、現在順調に配当金が出ている銘柄でも経営悪化などにより配当金が出なくなる可能性もあります。

 

銘柄選びが難しい

バリュー株は企業価値よりも株価が割安なので、見方によっては「買いのチャンス」ともいえます。

しかし、なぜ割安なのかを見極めることが大切で、その原因を探るのには知識が必要になります。

 

株価が安い理由が、経営悪化のためなのか、財務状況に問題があるのか、業界自体のニーズがないのかなど調査しましょう。

 

グロース株とバリュー株の見極め方

グロース株とバリュー株を見分ける際には、「指標」を参考にすると良いでしょう。

主に活用できる指標には

・株価純資産倍率(PBR)

・株価収益率(PER)

・自己資本利益率(ROE)

があります。

 

株価純資産倍率(PBR)

株価純資産倍率 (PBR)とは、

株価が企業の純資産に対して割安か割高かを判断するための指標で、数値が高いほど割高、低いほど割安とされています。

 

株価純資産倍率 (PBR)の計算式

 =株価÷※一株あたりの純資産(BPS)

 

※一株当たり純資産(BPS)=純資産÷発行済み株式数

 

1倍が基準となっているので、1倍以上なら割高、1倍未満なら割安と判断できます。

 

したがって、

倍率が大きくなる程グロース株である可能性があり、倍率が1倍よりも低いとバリュー株である可能性が高いと言えます。

 

 

 

株価収益率(PER)

株価収益率(PER)とは、

株価が企業利益に対して割安か割高かを判断するための指標で、数値が小さいほど割安、高いほど割高となります。

 

株価収益率(PER)の計算式

 =株価÷※一株あたりの当期純利益(EPS)

 

※一株あたりの当期純利益(EPS)=当期純利益÷発行済み株式総数

 

日経平均では、適正水準が14~16とされているので、それよりも小さければその株式は割安と判断されます。

 

PERは業種ごとに水準が異なるので同業種間で比較しましょう。

 

自己資本利益率(ROE)

自己資本利益率(ROE)は、「その株に投資するとどれだけの利益を効率よく得られるか」を表しており、自己資本に対してどれだけの利益が生み出されたかを知ることができます。

 

自己資本利益率(ROE)の計算式

=当期純利益÷自己資本×100

or

=一株あたり利益(EPS)÷一株あたり純資産(BPS)×100

一般的に10%以上になると売上がしっかりとあり、成長性もあると考えられています。

そのため、自己資本利益率(ROE)が10%以上の銘柄はグロース株の可能性があります。

 

まとめ

グロース株(成長株)は今後株価が上昇することが期待できる銘柄

キャピタルゲイン(値上がり益)狙い
株価の大幅な変動に注意
バリュー株(割安株)は企業価値よりも株価が割安となっている銘柄

インカムゲイン(配当、優待)狙い
なぜ割安なのかは調査が必要

 

それぞれにメリットやデメリットがあるため、特徴をしっかり理解したうえで銘柄選びをするようにしましょう。

 

また、あなたの性格や働き方によってもどのような投資をしていくかよく考えてくださいね。

今回は以上です。

 

ありがとうございました。

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