2024年からの新NISAについて変更点をわかりやすく解説!

2024年からの新NISAについて変更点をわかりやすく解説!

こんにちは、こつこつbです。

今回は、2024年から始まる新NISAについてお伝えします。

猫男爵
「NISAが変わるって聞いてるけどどう変わるんだろう?」「制度が変更されるまでNISAを使うのは待ってた方がいいのかな?」という人は読んでみてほしいにゃ!
リッキー
それは私も気になっていました。教えてくれるなら読みますよ
猫男爵
正直なところ相変わらずわかりにくい内容にゃ!出来るだけシンプルに伝えられるように頑張るにゃ!

投資初心者でもはじめやすいNISA(少額投資非課税制度)が、2024年から新しいNISAに変わります。

NISAには、

・一般NISA(NISA)

・つみたてNISA

・ジュニアNISA

の3つがありますが、それぞれどのような点が変更になるのでしょうか。

2024年からの変更点を確認することで、より効果的に資産運用ができるようにしっかりと理解しておきましょう。

証券会社で営業をやっている方は、お客様に制度の内容変更を伝えるのに苦労すると思います。
参考にしてみてください。

新NISA制度の主な変更点

2024年から始まる新NISA制度の主な変更点は以下の3点です。

1.一般NISAは「新NISA」となり2階建ての制度に変更

2.つみたてNISAの利用期間が5年間延長

3.ジュニアNISAは2023年末で終了

特に、一般NISAは新NISAになることで制度内容が大きく変更されるため、現在利用中の人もこれから利用する予定の人も、変更点についてしっかりと確認しておきましょう。

一般NISAは「新NISA」に変更

一般NISAから新NISAに変更されると、何がどのように変わるのか下表にまとめてみました。

変更項目 一般NISA 新NISA
投資可能期間 2014年~2023年 2024年~2028年
非課税投資枠 年間120万円

(非課税投資枠は最大600万円)

年間122万円

・1階部分:年間20万円まで

(非課税投資枠は最大100万円)

・2階部分:年間102万円まで

(非課税投資枠は最大510万円)

非課税対象 株式や投資信託から得られる配当金・分配金・譲渡益 ・1階部分:一定の投資信託への投資から得られる分配金・譲渡益

・2階部分:株式・投資信託から得られる配当金・分配金・譲渡益

投資対象商品 ・上場株式

・投資信託

・上場投資信託(ETF)

・不動産投資信託(REIT)

・1階部分

金融庁の定めた一定の要件を満たした投資信託(つみたてNISAと同じ)

・2階部分

上場株式

投資信託

上場投資信託(ETF)

不動産投資信託(REIT)

※ただし、レバレッジ(※)の高い投資信託など、一定の商品は対象外

※レバレッジ:少ない資金で大きなリターンが狙える投資方法。ただし、損失リスクも大きいためリスクについて理解したうえで取り組む必要がある。

なお、これら以外の点については従来の一般NISAと同じです。

具体的には、

・非課税期間:投資開始から5年間

・投資方法:一括、つみたて

・出金のタイミング:いつでも可

・つみたてNISAとの併用不可

こういった点は変更ありません。

投資期間が5年延長される

一般NISAが新NISAとなることで、これまで2023年までとされていた非課税での投資可能期間が5年延長されて2028年まで利用可能になります。

すでに一般NISAを利用中の人は、2024年からは自動的に新NISAに移行されます。

2階建ての制度に変更される

一般NISAでは、

年間120万円までの非課税投資枠を5年間利用すると最大600万円の非課税枠を利用できました。

新NISAでは、

年間122万円に増額され、5年間利用すると最大610万円の非課税枠を利用できるようになります。

ただし、2階建ての制度に変更されることにより、

1階部分(つみたて投資)の非課税枠20万円と、

2階部分(一般NISAと同様)の非課税枠102万円に分かれます。

1階部分をつみたて投資とすることで、より多くの人に積立・分散投資による資産形成を推進することを目的としています。

また、

2階部分は一般NISAと同様となりますが、レバレッジの高い商品や取引は対象外となります。

※注意
原則として2階部分の非課税枠を利用するためには、1階部分の利用をしていることが条件。

例外的に、

2023年までに一般NISA口座を開設し、株式投資経験がある人や何らかの投資経験がある人は、1階部分の利用がなくても2階部分を利用できます。

参考:金融庁

つみたてNISAは投資可能期間が5年延長に

つみたてNISAは、まとまったお金がなくても毎月少額のつみたて投資ができる制度で、最長20年にわたって非課税枠を利用できるので、長期間の資産形成を目指している方などにおすすめです。

2024年からの新制度では、下表のようにつみたてNISAでも変更点があります。

変更点 従来のつみたてNISA 2024年からのつみたてNISA
投資可能期間 2018年~2037年まで 2042年まで(5年間延長)

つみたてNISAにおける変更点は投資可能期間のみで、その他の内容は変更ありません。

参考までに、つみたてNISAの概要をまとめておきます。

非課税枠 年間40万円
非課税期間 最長20年間
非課税の対象 投資信託の分配金・譲渡益
投資対象商品 金融庁の定めた一定の要件を満たした投資信託など
投資方法 つみたてのみ
出金タイミング いつでも可

2023年までに始めるのがベスト

つみたてNISAの非課税投資可能期間が5年間延長されると、2042年まで投資ができることになるので、2023年までにつみたてNISAを始めると最大20年間非課税枠を利用できることになります。

つみたてNISAは年間40万円までの投資が可能なので、20年間利用すると最大800万円まで運用することができ、長期間の資産運用ができます。

ジュニアNISA は2023年末で終了

ジュニアNISAの口座を新規開設できる期間は、2023年(令和5年)までとなり、それ以降は制度が終了します。

2024年以降はジュニアNISAで金融商品を新規購入できなくなりますが、当初の5年間の非課税期間が満了しても、18歳(※)になるまでは継続して非課税で保有することができます。

また、従来は18歳までは原則として払い出しができないこととされていましたが、2024年以降は18歳に達していない場合でも払い出しをすることができるようになります(源泉徴収されません)。

※18歳:3月31日時点で18歳である年の1月1日以降

一般NISAから新NISA へのロールオーバーもできる

すでに一般NISAで投資をしている方は、一般NISAから新NISAへ※ロールオーバーができるかどうかが気になるでしょう。

※ロールオーバーとは

一般NISAの非課税期間である5年が終了した際に、保有している投資信託などの金融資産を翌年の新しい非課税投資枠に移行することをいいます。

たとえば、「まだ利益が得られると予想できるので引き続き保有していたい」、「今売却すると損失が出てしまうので、もう少し保有して様子を見たい」といったときなどに活用される制度です。

一般NISAから新NISAになってもロールオーバーは可能なので、引き続き保有したい場合は翌年の非課税枠に移行することができます。

なお、2022年1月現在、新NISAは2028年までの制度とされていますが、新NISAの1階部分のつみたて投資分は、つみたてNISAにロールオーバーできることとされています。

つまり、新NISAの5年とつみたてNISAの20年で合計25年間の非課税枠が利用できるというわけです。

参考:金融庁

まとめ

新NISA制度について

いかがでしたでしょうか。

個人の資産形成を推進するために設けられたNISAは、2024年以降新NISAとして生まれ変わります。

一般NISAは新NISAへ変更され2階建ての制度になり、つみたてNISAは投資可能期間が5年延長されます。

そしてジュニアNISAは2023年末で終了に。

今後、NISAを活用して資産形成をしたい人は、制度の変更内容をしっかりと理解したうえでより効果的に活用できるようにしましょう。

この記事が参考になりましたら嬉しく思います。

ありがとうございました。

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