こんにちは、こつこつbです。
この記事では、アマゾン・ドット・コムについて簡単に解説していきます。
起業や副業を考えている方の参考になれば嬉しいです。
ビジネスモデルとは何かについて知りたい場合は以下をどうぞ。
こんにちは、こつこつbです。 今回は起業する際にとても重要になってくるビジネスモデルについてお伝えします。 猫男爵 「ビジネスモデルって何だろう?」「どんな種類があるんだろう?」という方の参考になれば嬉しいにゃ[…]
アマゾン・ドット・コムについて
アマゾン創業者ジェフ・ベゾスとは
ジェフ・ベゾスは1964年1月12日、ニューメキシコ州のアルバカーキ生まれ。
幼少期は科学が好きで、機械や発明に興味を持つ少年だったという。
1986年にプリンストン大学を主席で卒業後、金融決済システムのベンチャー企業「Fitel」へ就職した。
その後、90年にニューヨークの大手ヘッジファンド「D.E. Shaw」へ転職。
そこで着々とキャリアを積み、わずか4年で上級副社長という重役に就いた。
ベゾスがアマゾンを創業するまで
アマゾン構想のきっかけは、D.E. Shaw創業者のデビッド・ショーが、ベゾスにインターネットでのビジネスについて調査させたことだった。
この調査でインターネットが驚異的なペースで普及していることを知り、インターネット販売に適した商品として書籍を検討するようになった。
本の流通業界には大手がなかったこともあり、ベゾスは書籍のインターネット販売業で起業することを決意。
D.E. Shawを退社した。
1994年アマゾンの前身カタブラドットコム設立
ベゾスは開業にあたり投資家たちに出資を募ったが、多くの人が「アマゾンは失敗する可能性が7割」と警告し、資本金を集めるのに苦労した。
当時、約30万ドルの出資をしたのは両親だった。
その後、ベゾスはシアトルに移り住み、94年に自宅のガレージでアマゾンの前身である「Cadabra.com(カタブラドットコム)」を開業した。
「カタブラ」は魔法の呪文として使われる「アブラカタブラ」に由来しているが、「cadaver(死体)」と聞き間違えられることがあり、創業から約4ヶ月後には、世界三大河川のアマゾン川から着想を得た、アマゾン・ドット・コムに変更した。
ジェフ・ベゾスさん自らの言葉による初めての本です!
是非読んでみてください!
直接お話を聞くのは難しいですが、書籍から多くのことを学びましょう!
アマゾン・ドット・コムの概要紹介
資本金:500万米ドル(2020年12月時点)
従業員数:129万8,000人(連結)
売上高:3,860億6,400万米ドル(2020年12月時点)
競合他社:中国の「アリババ」、カナダの「ショッピファイ」
売上高の内訳(2020年度)
総売上高:3,860億6,400万米ドル
・オンラインストアの製品売上:1,973億4,900万米ドル(51.1%)
・第三者販売サービス売上:804億3,700万米ドル(20.8%)
・AWS(アマゾンウェブサービス)売上:453億7,000万ドル(11.8%)
・定期購入売上(Amazonプライム会員費など):252億700万米ドル(6.5%)
・実店舗売上(主にホールフーズ):162億2,400万ドル(4.2%)
・その他(広告サービスやクレジットカード契約の売上):214億7,700万ドル(5.6%)
事業の柱は5つ!
2.第三者販売サービス
3.AWS(アマゾンウェブサービス)
4.定期購入売上(Amazonプライム会員費など)
5.実店舗売上(主にホールフーズ)
1.オンラインストア販売:小売りモデル
アマゾンは、様々な事業を世界規模で展開していますが、主な売上は小売り事業です。
商品の品揃えがとにかく豊富で、 書籍、CD、DVD、ソフトウェア、ゲーム、家電&カメラ、ホーム&キッチン、おもちゃ&ホビー、食品&飲料&酒類、日用品、医薬品、ビューティー、ベビー&マタニティ、ペット用品、ファッション、デジタルサービスなど数億種類となっています。
商品販売は世界各地で行っており、出品・受注・梱包・発送サービスを行っています。
アマゾンの物流倉庫は自動化がとても進んでおり、ロボットが縦横無尽に走り回っています。
2.第三者販売サービス:マッチングモデル
マーケットプレイスを通じた第三者が販売するサービスでの手数料売上収入も大きくなっています。
電子書籍販売を行う場合、出品者とアマゾンで手数料を分けるのでアマゾンのリスクは限りなく抑えられています。
3.AWS(アマゾンウェブサービス):サブスクリプションモデル
アマゾンが提供するクラウドコンピューターサービスで、クラウド分野で大きなシェアを占めています。
この分野は、マイクロソフトやセールスフォースと競合しています。
集めたデータ管理やデータをどのように活用するかを顧客に提案する力が重要です。
デジタル社会の現代において、このクラウド分野は今後も伸びていくことが予想されます。
4.定期購入売上(Amazonプライム会員費など):サブスクリプションモデル
「Amazonプライム」のサービスは、デジタルビデオ、オーディオブック、デジタル音楽、電子書籍などのサービスを提供するものです。
アマゾンのネットショップで購入した商品の送料が無料になるなどのサービスもあります。
5.実店舗売上(主にホールフーズ):小売りモデル
アメリカの食料雑貨店チェーンのホールフーズの店舗を買収。
オフラインとオンラインの両方で食料雑貨の提供をしています。
オンラインでの食品販売が人気です。
コロナウイルスの影響で売上は伸び悩んでいます。
ビジネスモデル4つの構成要素
2.What(顧客にどのような価値を提供するか)
3.How(どのようにその価値を提供するか)
4.Why(なぜそれが利益に結び付くのか)
1.Who(顧客は誰か)
アマゾンのWhoは、
さまざまな商品を安価で手軽に購入したいと考えている世界中の人々だと考えられます。
2.What(顧客にどのような価値を提供するか)
アマゾンのWhatは、
「ないものはない」というほどの品揃えを誇り、その商品を低価格で提供することです。
さらに、商品の受注から商品がお客様の手元に届くまでを出来るだけ早くすることで、顧客の利便性を高めています。
3.How(どのようにその価値を提供するか)
アマゾンのHowは、
巨大な物流体制と顧客サービスです。
物流体制
アマゾンは、イギリス、ドイツ、フランス、日本、カナダ、中国、イタリア、スペインなどの先進国でウェブサイトを運営しています。
世界各地50カ所を超える物流センターやカスタマーサービスセンターを世界規模で展開することでオンラインストアサービスを実現しています。
また、FBA(Fulfillment By Amazon:フルフィルメント・バイ・アマゾン)のシステムを用い、アマゾンの倉庫で保管、発送、不良品対応まで全てを一元化することで経費の削減、合理化を図っています。
この商品管理システムのおかげで、出荷スピードの速さを確保しています。
顧客サービス
アマゾンの顧客は、
・オンラインストアへの出店者
オンラインストアには、アマゾンだけでなく、多くの企業や小売店、個人事業が簡単に出店可能となっています。
簡単な登録でサイト販売ができることが、アマゾンの豊富な品揃えを実現しています。
そして、その品揃えの豊富さが商品の購入者への顧客サービスに繋がっています。
4.Why(なぜそれが利益に結び付くのか)
アマゾンのWhyは、
そのブランド力にあるのではないでしょうか。
品揃えを増やし、利便性を良くし、顧客を大事にすることで、顧客が増え、「何を買うにもアマゾンで」となることでアマゾンとの接触回数が圧倒的に増えます。
そして、オンラインストアからアマゾンに親しみを持った顧客が他のアマゾンサービスも活用することでしっかりと利益を確保出来るようになっています。
アマゾン・ドット・コムの強み
アマゾンの強みは、
常に先を考えて、「地球上で最も豊富な品ぞろえ」と「地球上で最も顧客を大切にする」ことを徹底しながらさまざまなことに挑戦している点だと考えます。
そして、世界中に広がった物流網がそれを強力に支えています。
アマゾンでは何でも手に入るため、多くの人の生活に密着しています。
そのため、アマゾンのネットショップでモノを購入するという顧客体験が積み重なり、知らぬ間になんでもアマゾンで購入するようになっています。
さらに、最近では、「Amazon プライム」で、お客様の生活を良くするためにとエンターテイメントなどの多様な特典も提供しています。
買い物だけでなく、さまざまな価値体験を提供するため挑戦し続けている姿勢が一番の強みだと言えるでしょう。
事業の今後の展望
アマゾンウェブサービス(AWS)などでは、機械学習、人工知能、ストレージ、分析など175のサービスを提供することにも力を注いでいます。
また、最近では、レジ不要の食料品店「Amazon Go」で、バックに入れた商品をレジなしでも読み取って決済できる事業も行っています。
さらに、宇宙産業や環境問題にも取り組んでいるため、これからも世界的に大きな影響力を持った企業として多くの挑戦をし、たくさんのサービスを生み出していくことが予想されます。
まとめ
ここまでアマゾンについてお伝えしてきました。
最初は書籍のみのオンラインストアから、顧客の利便性を考え、なおかつ安い価格で提供することを目指したのが始まりでした。
ビジネスの着想を得て、そのビジネスに有利な土地で起業し、顧客を大切にしながらもスピーディーに成長を目指した結果が現在のアマゾンです。
アマゾンは、これからも新しい挑戦を行っていくでしょう。
この成長のプロセスは、
「プラットフォーム戦略」がもたらしたものです。
・データ保管・管理は「アマゾン」で。
・動画や音楽配信サービスは「アマゾン」で。
サービス、システム、ソフトウェアを維持・管理・運営・カスタマイズするために必要な共通の土台となる環境を提供することでさまざまな変化に対応可能です。
起業をされる場合、このプラットフォーム戦略は一つの大きなヒントになるのではないでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました。