こんにちは、こつこつbです。
この記事では、株式投資で必須の移動平均線についてをお伝えしていきます。
「移動平均線ってなんとなく使ってるけどなんのことかよくわかってないんだよな」
「移動平均線乖離率ってなんのこと?」
こんな疑問を持っている人に是非読んでほしいにゃ!
移動平均線は単純だけど本当に奥が深い指標にゃ!
基礎を学んで自分でもいろいろ試すのがいいにゃ!
株取引などでチャートの分析を行う時に覚えておきたいのが、移動平均線です。
移動平均線は一定期間の価格から平均値を計算してグラフで表すもので、値動きや相場の方向性の予測に使えます。
移動平均線は株取引を行う際に売買タイミングを教えてくれるものです。
活用できるようになりましょう!
移動平均線とは
移動平均線とは代表的なテクニカルチャートの一つです。
移動平均線は、
「当日を含めた一定期間の終値の平均価格」を結んだものです。
移動平均線を見ると、価格の傾向や今後の流れ、相場の方向性などが予測できるようになります。
移動平均線に使う「一定期間」は自分で自由に設定することが可能です。
これはのちほど説明します。
移動平均線の種類
移動平均線は、大きく分けて「短期」、「中期」、「長期」の3つの線があります。
例えば、日足チャートで移動平均線を以下の設定にしたとします。
中期線:25日
長期線:75日
この期間は自由に設定できると説明しましたが、「じゃあどんな期間に設定すればいいの?」と疑問に思いますよね。
そこで、一般的な設定値をご紹介します。
株取引に慣れてくると、自分好みの移動平均線の設定値を模索することもありますが、初心者の方はまず基本的な設定値を試しましょう。
短期・中期・長期線の一般的な設定値
移動平均線の設定はチャートごとに異なります。
チャートは
・1日単位で分析する日足チャート
・週単位で分析する週足チャート
・月単位で分析する月足チャート
などがあります。
(他にも1分足、5分足、10分足、15分足、年足などありますが通常は主に上記の3つを使います。)
チャートの見方でまず押さえたい「ローソク足」については、こちらの記事をご覧ください。
こんにちは、こつこつbです。 この記事では、株式投資で必須のローソク足の見方をお伝えしていきます。 猫男爵 ・ローソク足って聞いたことあるけどどうやって見ればいいんだろうにゃ ・ローソク足ってなん[…]
日足
日足チャートの移動平均線の基本的な設定値は以下の通りです。
中期線:25日
長期線:75日、200日
日足チャートは1日単位で株価変動の推移が分析できるので、短期(数週間~数ヶ月)の取引をしたい時におすすめの分析方法です。
週足
週足チャートの移動平均の基本的な設定値は以下の通りです。
中期線:26週
長期線:52週
週足チャートは週単位で株価変動の推移が分析できるので、中期の取引をしたい時におすすめの分析方法です。
日足チャートよりも大きなトレンドを見つけることが可能です。
月足
月足チャートの移動平均の基本的な設定値は以下の通りです。
中期線:12ヶ月
長期線:24ヶ月、60ヶ月
月足チャートは月単位や年単位で株価変動の推移が分析できるので、長期の取引をしたい時におすすめの分析方法です。
移動平均線の見方
移動平均線の向きが大事
移動平均線は、設定した期間の平均株価を表していると説明しました。
そのため、移動平均線が上を向いているか、下を向いているかが重要になります。
なぜかというと、
一定期間で株価が上がり続けていればその平均値である移動平均線も上向きになりますが、株価が下がり続けていれば当然移動平均線も下向きになってしまうからです。
基本的に、
移動平均線が横ばい→上がったり下がったりのもみ合い
移動平均線が下向き→下降トレンド
移動平均線は、その向きを見て株価のトレンドを把握することが重要です。
ローソク足と移動平均線の位置関係
ローソク足が移動平均線より下にある→弱気
このチャートを参考にすると長期線(75日)よりもローソク足が下なので全体的には弱気。
しかし、
中期線(25日)と短期線(5日)が入れ替わり流れが変わる可能性が出てきています。
あくまで全体的には弱気なので一気に大きく上昇は難しいでしょう。
チャートを見るときは、
全体的な流れ(トレンド)を長期線で確認し、中期線、短期線と短い期間に落とし込んでいくと取引の間違いが少なくなりますよ。
取引の方法に「順張り」と「逆張り」というものがあります。
順張り
順張りは、
株価が上昇トレンドになっている時に素直にその上昇トレンドに乗っかる形で投資をすることです。
「上昇するものはそのまま継続して上昇する」
この考えの基、投資を行います。
移動平均線の並び順としては、
下から長期線、中期線、短期線の順番になっているものが基本です。
逆張り
逆張りは、
株価が下落トレンドから上昇トレンドに転換するのを狙って投資する手法です。
「下落しているものはどこかで反発する」
この考えの基、投資を行っています。
移動平均線の並び順としては、
下から短期線、中期線、長期線の順番になっているものが基本です。
ゴールデンクロス
移動平均線におけるゴールデンクロスとは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜けている状態を指します。
ゴールデンクロスは、トレンドが上昇に転換するタイミングだとされており、今後も上昇トレンドが続く可能性があります。
つまり、ゴールデンクロスは「買い」のチャンスです。
ただし、
ゴールデンクロスになる直前に買うとゴールデンクロスを形成せず終わったときに損をするので気を付けてくださいね。
デッドクロス
デッドクロスとは、ゴールデンクロスとは逆に短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜けている状態を指します。
デッドクロスは、トレンドが下降し始めるタイミングだとされており、しばらく下降トレンドが続く可能性があるので注意しましょう。
つまり、デッドクロスは「売り」のサインなのです。
移動平均線乖離率
移動平均線乖離率とは、株価が移動平均線からどれだけ離れているのかを数値化したものです。
ちなみに計算式は、
=(株価-移動平均値)÷移動平均値×100(%)
移動平均線からどのくらい離れているかで買われ過ぎているのか、売られ過ぎているのかを判断します。
一般的には、
25日移動平均線で15~20%以上
例えば、ローソク足が移動平均線よりも
かなり上にある場合
移動平均線との乖離が大きく、平均株価よりも高く買われていることになりますね。
よって、この場合は高く「買われすぎている」と判断でき、売却するタイミングと考えることが出来ます。
かなり下にある場合
移動平均線との乖離が大きく、株価よりも安く売られていることになるので「売られすぎ」と判断できます。
この場合は絶好の買いチャンスです。
つまり、
移動平均線から大きく上に離れていれば売却するタイミングで、大きく下に離れていれば購入するタイミングとなります。
※絶対ではありません。
グランビルの法則
グランビルの法則とは、アメリカの分析家が考案したチャートで、株価や移動平均線の組み合わせや位置で売買のタイミングを計る分析方法です。
基本的に売りのタイミングと買いのタイミングが4つずつあるのが特徴で、売りのポイントと買いのポイントを教えてくれます。
詳細は以下をご確認ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
移動平均線は過去のデータから株価変動の平均値を表示してくれるものであり、日足、週足、月足などで分析することができます。
移動平均線の向きは非常に重要です。
上向きなのか、横ばいなのか、下向きなのか確認してください。
移動平均線の見方が分かればゴールデンクロスやデッドクロスなどトレンドのサインを見つけやすくなります。
移動平均線でいろいろ試した上で、他の分析方法と組み合わせるとさらに詳しく投資判断をすることが出来ますよ。
今回は以上です。
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